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日本酒の製造工程
「杜の蔵」の代表商品である
麦焼酎を例にとってご紹介します。
また、酒粕焼酎の場合は酒粕と水のみで
醪を仕込みますので工程が異なります。
※見出しをクリックすると、説明が表示されます。
- 1.原料 click
福岡県産の二条大麦
-
福岡県内で栽培された二条大麦を使用します。
麦の表層部にはタンパク質が、
また胚芽部には脂肪や
ビタミンが多く、
これらは苦味や雑味の原因となることから
できるだけ取り除いた方がよいため、
およそ65%まで精麦(35%を削り取る)します。
- 2.麦を洗う・水に浸ける・蒸す click
仕込みに向けて
-
麦を洗い表面の糠を落とした後、
麦の質や条件により
60分程度水に漬けて
吸水させます。
さらに充分に水を切った後、
麦のデンプンをα化させて
麹菌や酵母が
働きやすくするために蒸します。
充分に吸水して芯までα化された
蒸し麦が理想で、硬すぎても軟らかすぎても
後の工程に悪影響を及ぼす
ので、
これらの工程には注意を要します。
- 3.麹をつくる click
麦に白麹菌をつける重要工程
-
適温まで冷ました蒸し麦に
種麹(白麹)を付着させた後、
製麹室に引き込んで温度管理をしながら
およそ40時間
かけて麹菌を繁殖させます。
麹は醪で原料麦のデンプンをブドウ糖に
分解するための
酵素をつくるだけでなく、
大量のクエン酸を生成して
醪を強い酸性に保つので雑菌に汚染されずに
発酵を
進めることができます。
(=温暖な気候でも製造が可能)
- 4.一次醪をつくる click
麹と水を仕込み酵母を添加
-
アルコール発酵の場である醪を
焼酎の場合は通常2回に分けて仕込みます。
まずは発酵の主役である純粋な酵母を
多量に培養するために一次醪をつくります。
日本酒でいえば酒母の役割に近いと
言えますが、
麦麹と水を仕込んだタンクに酵母を加えて
およそ1週間発酵させます。
ここでは総原料の1/3程度を使います。
- 5.二次醪を育てる click
主原料と水を仕込む
-
一次醪に総原料の2/3程度にあたる
蒸し麦と水を加えて
二次醪をつくります。
一つの醪の中で糖化と発酵が並行して
行われるわけですが、
醪の成分変化と温度を細かく管理しながら
およそ2週間を
かけて醪を育て上げます。
- 6.蒸留する click
酒質タイプを左右する決め手
-
醪を蒸留してアルコールや
その他の成分を取り出す、
酒質を決定づける重要な工程です。
大別すると二通りの蒸留方法があります。
伝統的な蒸留法である常圧蒸留は
原料の特性が表れ
やすく、
また貯蔵した際の熟成効果が期待できます。
蒸留機内部の圧力を下げて
低温で蒸留する減圧蒸留は
比較的軽快で上品な香味にできあがります。
- 7.濾過・貯蔵 click
商品用に仕上げる
-
蒸留後に必要に応じて濾過を行った原酒は、
新酒の時の
刺激をやわらげ
酒質をまろやかにするためにタンクや
甕
などに貯蔵して熟成させます。
適度に熟成させた原酒は
規格のアルコール度数に調整して
瓶詰め後に皆様のもとへお届けします。
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